鍋一つで簡単!イワシ缶と玉ねぎのシンプル煮
はじめに
「魚料理はなんだか難しそう」「下処理が面倒…」。そう思って、なかなかお魚を食べる機会がないという方もいらっしゃるかもしれません。でも、健康のためにはバランスの取れた食事が大切ですよね。
そこで今回ご紹介するのは、包丁で切る作業がほとんどなく、鍋一つで完成するイワシ缶を使った超シンプル煮物レシピです。イワシ缶を使えば、魚の下処理は一切不要。缶詰を開けるだけの手軽さで、良質なたんぱく質やカルシウムを摂ることができます。
料理が苦手な方や、普段あまり自炊をしないという方でも、きっと美味しく作れるはずです。ぜひ一度お試しください。
材料
- イワシ醤油煮缶:1缶(内容量目安:100g~150g程度)
- ※水煮缶でも代用可能ですが、その場合は調味料(醤油、みりん、砂糖など)を少し多めに調整してください。今回は醤油煮缶を想定しています。
- 玉ねぎ:1/2個
- 水:100ml
- 醤油:小さじ1~2(味を見て調整用)
POINT: * 材料はたったこれだけ。イワシ缶に味がついているため、使う調味料も最小限です。 * 玉ねぎの代わりに、きのこ類(しめじ、えのきだけなど)やネギなどを加えても美味しく作れます。
必要な道具
- 鍋(小鍋や片手鍋など、直径16cm~20cm程度)
- 包丁
- まな板
特別な道具は何も使いません。ご家庭に一つはある基本的な調理器具だけで作れます。
作り方
さあ、実際に作ってみましょう。難しい手順は一切ありません。
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玉ねぎを切る
- 玉ねぎは皮をむき、縦半分に切ります。
- 切り口を下にしてまな板に置き、繊維に沿って(縦方向に)幅5mm程度の薄切りにします。くし形切りでも構いません。
- コツ: 玉ねぎの根元側は最後まで繋がっていることが多いので、切り離してください。少し厚みが不揃いでも大丈夫です。
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鍋に材料を入れる
- 鍋に切った玉ねぎ、イワシ醤油煮缶を汁ごと全て入れます。
- さらに水100mlを加えます。
- POINT: イワシ缶の汁には美味しい出汁と味がたっぷり含まれているので、捨てずに使いましょう。
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火にかけて煮る
- 鍋を中火にかけます。
- 煮立ってきたら、火を弱火にします。
- 「弱火」とは? 鍋の底に炎の先が当たらないくらいの火加減です。コトコトと静かに煮える状態を目安にしてください。
- 蓋をして、玉ねぎが柔らかくなるまで5~7分ほど煮ます。
- 途中で水分が減りすぎないよう、様子を見ながら煮てください。もし水分が足りなくなったら、少し水を足してください。
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味を調整する
- 玉ねぎがクタクタと柔らかくなったら、味見をしてみましょう。
- イワシ缶の塩分によって味が変わるので、薄いと感じる場合は醤油を小さじ1~2杯加えて味を調えてください。醤油は少しずつ加えて味見をしながら調整するのが失敗しないコツです。
- 補足: もし甘みが欲しい場合は、砂糖をひとつまみ(小さじ1/2程度)加えても良いでしょう。
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火を止めて盛り付ける
- 味が決まったら火を止めます。
- 器に煮汁ごと盛り付ければ完成です。
完成
醤油味で煮込まれたイワシと、甘くとろりとした玉ねぎの組み合わせは、ご飯がどんどん進みます。イワシも骨まで柔らかくなっているので、そのまま丸ごと食べられます。手軽なのに、なんだかホッとする優しい味わいの煮物です。
アレンジ/補足
- 薬味を加える: 刻みネギや七味唐辛子を少量かけると、風味が増してさらに美味しくなります。
- 卵でとじる: 煮汁が少し多めの状態で、溶き卵を回し入れ、蓋をして火を止めれば、簡単卵とじになります。
- ご飯に乗せて丼に: 汁気を少し減らして煮詰め、温かいご飯に乗せれば、手軽なイワシ丼として楽しめます。
- 保存: 残った場合は、清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で2~3日保存可能です。食べる前に温め直してください。
おわりに
魚料理への苦手意識は少し和らぎましたか? イワシ缶と玉ねぎ、水と醤油。これだけの材料と鍋一つで、栄養満点の一品がこんなに簡単に作れます。
「シンプル食卓レシピ」では、これからも皆さんの食卓が少しでも豊かになるような、簡単で美味しいレシピをご紹介していきます。まずはこのイワシ缶の煮物から、お料理の第一歩を踏み出してみませんか。