鍋一つで簡単!さば缶ときのこのシンプル味噌汁
はじめに
「料理は難しそう」「何から始めたらいいか分からない」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。でも、大丈夫です。このサイトでは、キッチンに立つのが初めての方でも、失敗なく「これならできた!」と思っていただけるような、シンプルで簡単なレシピだけをご紹介しています。
今回ご紹介するのは、「さば缶」と「きのこ」を使った、たった鍋一つで完成する味噌汁です。
味噌汁というと、出汁を取ったり具材をたくさん用意したりと、少し手間がかかるイメージがあるかもしれません。しかし、さば缶を使えば、魚の旨味が溶け出して、簡単なのにしっかり美味しい出汁いらずの味噌汁ができるのです。きのこも加えることで、風味豊かになり、食物繊維などの栄養もプラスできます。
使う材料も少なく、手順も驚くほどシンプル。火にかける時間も短いので、忙しい日のもう一品にもぴったりです。「まずはお味噌汁から始めてみようかな」と思っている方にも、ぜひ試していただきたいレシピです。
材料(1人分)
- さば缶(水煮缶または味噌煮缶): 1/2缶(固形量40g〜50g程度)
- ※水煮缶を使うと、さば本来の味が出やすく、味噌の風味を活かせます。味噌煮缶でも作れますが、味が濃くなることがあるため、水の量や味噌の量を調整してください。
- お好みのきのこ: 50g程度(しめじ、えのき、まいたけなど、一種類でも複数でもOK)
- 水: 200ml
- 味噌: 大さじ1〜1.5(お好みの量で調整してください)
必要な道具
- 鍋(片手鍋でも両手鍋でも)
- お玉
- (きのこを切る場合)包丁、まな板
このレシピに特別な道具は必要ありません。ご家庭にある基本的なもので十分です。きのこは手でほぐせるものを使えば、包丁やまな板も不要で作れます。
作り方
さあ、実際に作ってみましょう。一つ一つの手順を丁寧に進めていきます。
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きのこを準備する
- お好みのきのこを食べやすい大きさに切るか、手でほぐします。
- 例:しめじは石づき(根元の硬い部分)を切り落とし、手で小房に分けます。えのきは石づきを切り落とし、長さを半分〜3等分に切ってほぐします。まいたけも石づきを取り、手でほぐせます。
- 「包丁はちょっと苦手だな」という方は、しめじやえのき、まいたけなど、手で簡単にほぐせるきのこを選ぶと、包丁・まな板を使わずに済んでより手軽です。
- お好みのきのこを食べやすい大きさに切るか、手でほぐします。
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鍋に材料を入れる
- 鍋に水(200ml)ときのこを入れます。
- 次に、さば缶を汁ごと加えます。さばは大きい塊があれば、お玉などで軽く崩してください。さば缶の汁には旨味がたっぷり含まれているので、必ず汁ごと入れてください。これが「出汁いらず」のポイントです。
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火にかける
- 鍋をコンロにのせ、中火にかけます。
- 沸騰するまで待ちます。
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煮る
- 煮立ってきたら、もし表面に泡や灰色のものが浮いてきたら、お玉でそっとすくい取ります。これを「アクを取る」といいます。アクを取ることで、より澄んだ風味の良い味噌汁になりますが、さば缶の場合はアクは少なめなので、気になる場合だけで大丈夫です。
- 火を少し弱め、きのこに火が通るまで1〜2分煮ます。きのこがしんなりしたら火が通った目安です。
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火を止めて味噌を溶く
- きのこに火が通ったら、必ず一度火を止めます。
- ※味噌は煮すぎると風味が飛んでしまうため、火を止めてから溶き入れるのが美味しく作るコツです。
- お玉で味噌をすくい、鍋の中の煮汁で少しずつ溶きのばしてから、鍋全体に回し入れます。または、味噌こしがあれば使うとよりスムーズに溶けます。泡立て器で溶いても良いですが、お玉の背などで鍋肌にこすりつけるようにして溶かすのが一般的で簡単です。
- きのこに火が通ったら、必ず一度火を止めます。
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再び温める(煮立たせない)
- 味噌がしっかり溶けたら、再び鍋を弱火にかけます。
- 温める程度で十分です。決して煮立たせないように注意してください。鍋の縁がフツフツとしてきたら温まったサインです。
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完成!
- 温まったら火を止めます。
完成
さあ、これでさば缶ときのこのシンプル味噌汁の完成です! 鍋の中には、さばの旨味ときのこの風味が溶け込んだ、温かい味噌汁が待っています。器に注げば、湯気とともに優しい香りが立ち上がります。
アレンジ/補足
- 乾燥わかめやねぎを加える: 火を止めて味噌を溶き入れた後、乾燥わかめを少量加えると、汁の余熱で戻ります。刻みねぎを散らすと、色合いも風味も良くなります。どちらも日持ちする食材なので、常備しておくと便利です。
- 七味唐辛子やごま: お好みで、器に注いでから七味唐辛子を振ったり、ごまを散らしたりするのもおすすめです。ピリッとしたアクセントや香ばしさが加わります。
- さば缶の種類: 水煮缶の代わりに味噌煮缶を使う場合は、さば缶自体の味がしっかりしているので、加える味噌の量を減らすか、水の量を少し増やして調整してみてください。
おわりに
お疲れ様でした!鍋一つで、こんなにも簡単に、そして美味しく味噌汁が作れることを体験していただけたかと思います。さば缶を使えば、普段料理をしない方でも、手軽に魚の栄養を摂ることができます。
「料理って、もしかして思っていたより簡単かも?」
もしそう感じていただけたなら、とても嬉しいです。この小さな成功体験が、皆さんの食卓を少しでも豊かなものにする一助となれば幸いです。次は、この味噌汁にもう一品、簡単なものを加えてみませんか?応援しています!